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研究と資料
幼虫採集法によるシナハマダラカの發生量調査について
著者: 細井輝彦1
所属機関: 1東京都衞生局防疫課
ページ範囲:P.409 - P.412
文献購入ページに移動調査のため特に選んだ場所は,東京都江戸川區の中央部で,東西1.5Km,南北2.5Km,水田を主とする村落および小市街地である。江戸川區のシナハマダラカ發生状況については,すでに本誌4巻2號に報告してあり,また都内の他地區との比較も別稿にゆずるが,2年間にわたる延べ3,000箇所に近い水域調査の結果からみて,東京ではこの蚊の幼蟲出現量が7月を頂點とすることは確實である。越冬成蟲の産卵にもとずく前驅發生は4月に見られ,これが羽化する5月には一時幼蟲が減少し,6月から本格的な發生が始つて10月まで績く。
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