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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生50巻11号

1986年11月発行

文献概要

特集 地域保健医療のすすめ方

地域保健医療の概念

著者: 藤咲暹1

所属機関: 1東北大学医学部病院管理学教室

ページ範囲:P.712 - P.715

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■はじめに
 住民の健康問題に予防と治療,または公衆衛生と医療として,その対応を図ってきた従来の保健医療のあり方が,社会条件の変化によって転換の心要に迫られて,地域保健,地域医療,包括医療,さらにはこれらを組み合せて,地域保健医療,地域包括医療,地域包括保健医療などの言葉で取り上げられるようになった.
 しかしながら,これらの用語の解釈が必ずしも統一されないままで,各方面での主張や論議が行われているために,一部で混乱があるように思われる.言葉に対する理解は人によって異なり,また環境の変化によって時と共に変わるのは当然といえる.とくに保健医療に関しては,その発展過程が地域によって大きく違うために,概念に差が生ずることもあり,また医学を現実に社会に適用する仕組みとしての制度に対する視点が人によって異なっていて,医療を目的論的にみるか,実態論的にみるかなどによって概念に違いが出てくることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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