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文献概要
衛生公衆衛生学史こぼれ話
33.遠藤培地
著者: 北博正1
所属機関: 1東京都環境科学研究所
ページ範囲:P.735 - P.735
文献購入ページに移動当時は腸チフス,パラチフスA,B,赤痢等が流行し,乳糖非分解性病原菌分離用の優秀な培地が求められていた.この目的のため,培地にフクシン(赤色色素)を加え,亜硫酸ソーダを加えると,フクシンは無色になる.大腸菌は乳糖を分解し,酸を形成し,大腸菌の集落は赤くなるが,上記の病原菌では赤くならないので鑑別可能となる.
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