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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生50巻12号

1986年12月発行

文献概要

衛生公衆衛生学史こぼれ話

34.上水道水へのフッ化物添加

著者: 北博正1

所属機関: 1東京都環境科学研究所

ページ範囲:P.844 - P.844

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 さきに記したように,斑状歯は飲食物(主として飲用水)を通じて,フッ化物の過剰摂取によって発生することが明らかになった.ここまでは限定された地区に発生する小規模な地方病の原因をつきとめたというだけのことであるが,事は意外の方向に発展し,世界中から注目されることになった.
 即ち斑状歯患者には齲蝕がみられないか極めて少ないこと,斑状歯地帯の住民に齲蝕がみられないか,みられてもごく僅かであるということである.つまりフッ化物には齲蝕の発生を阻止する作用があるということである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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