icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生50巻5号

1986年05月発行

文献概要

調査報告

VDT作業者の自覚症状と健康管理

著者: 増野純1 渡辺登23 原眞由美1 大澤維大1

所属機関: 1(財)産業保健研究財団 2国立精神衛生研究所 3厚生省保健医療局精神保健課

ページ範囲:P.352 - P.356

文献購入ページに移動
●はじめに
 近年,マイクロエレクトロニクスを中心とした技術革新によって,様々な分野でオートメーション化が試みられている.なかでも情報の入力・検索・加工や文書作成,プログラム作成等を合理的かつ能率的に行うために,VDT(Video Display Terminals)が官公庁や企業へ続々と導入されている.ところが,それに伴いVDTが作業者にいろいろな心身の障害を惹起させているとの報告も急増しており2,3,8,13,23,25,27,29,30),労働衛生対策を推進するうえで健康管理に多大の配慮を行う必要が生じてきた.しかし,VDT作業は従来無かった新たな作業形態であるため,VDTの心身に及ぼす影響について十分な解明が未だなされておらず,したがって健康管理対策も確立されていない現状にある.
 このたび通産省はVDT作業者の健康管理対策の一環として他の中央官庁にさきがけてVDT健康診断を企画し,我々がそれを実施する機会を得た.そこで,その結果をもとにVDTによる健康障害の実態把握を試み,さらに職場での健康管理対策について検討をえたので報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら