icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生50巻6号

1986年06月発行

文献概要

特集 国際保健医療協力

感染症予防における国際協力—フィリピンのバコロドでの1例

著者: 小張一峰1

所属機関: 1琉球大学医学部附属病院

ページ範囲:P.380 - P.382

文献購入ページに移動
■はじめに
 主題の感染症とは,いわば古典的な伝染病を意味するものだろう.伝染病の予防といえば,感染源ならびに感染経路対策および予防接種対策である.WHOが掲げている一大目標,"西暦2000年までにすべての人が健康であるように―Health for All by the year 2000" へのアプローチに,EPI(Expanded Programme on Immunization)と呼ぼれる予防接種強化対策とCDD(Control of Diarrhoeal Diseases)という略称の下痢対策プログラムがある.前者は,ジフテリア,百日咳,破傷風,麻疹,ポリオおよび結核のいわゆる予防可能疾患6種を対象としてその予防接種の普及を目的としたものであり,後者は,年間500万を数えるといわれた乳幼児の下痢による死亡を救うための対策であり,環境整備が対策の重要な一つになっている.
 ところが,わが国では,この二つのプログラムに対する関心はきわめて薄い.それも当然のことかも知れない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら