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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生50巻6号

1986年06月発行

文献概要

日本列島

実年死亡率の提言

著者: 井口恒男1

所属機関: 1岐阜県衛生環境部

ページ範囲:P.409 - P.409

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岐阜
 人口の高齢化に伴い,成人病対策も再検討が必要のように思われる.地域の成人病対策の基礎データである成人病死亡率は,一般に死因別の粗死亡率が訂正死亡率(あるいは標準化死亡比SMR等)が用いられている.老人保健事業の推進策の一環として厚生省では委託研究により,脳卒中,胃がん,子宮がんなどの市町村別のSMR値を算出し健康マップも作られている.
 他方,昭和60年には高齢化社会に向けて,70歳以前の人達に対し保健福祉策の上からもイメージアップを図るべく,厚生省は50,60歳代の新しい呼称を公募し,「実年」を採用している.この実年である50〜69歳の年代層をみると,がん年齢,50肩などのように身体諸機能の摩耗や成人病の発生の時期であり,その実態を把握し経年的に経緯をみることが実年対策の基本であろうと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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