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レポート
高齢化社会の健康問題—高齢化に関する第3回日米国際会議報告
著者: 小泉明1 森本兼曩1 籏野脩一2 長谷川和夫3
所属機関: 1東京大学医学部公衆衛生学 2国立公衆衛生院疫学部 3聖マリアンナ医科大学神経精神科
ページ範囲:P.410 - P.419
文献購入ページに移動●会議の位置づけ
1983年の第1回から数えて第3回の「高齢化に関する日米国際会議」が1985年11月,米国ハワイ州のホノルル市で開催された.
高齢化に関する会議がなぜ日米の国際会議として開かれ,それが回を重ねているのか.そもそものきっかけは何かといえば,すでに私どもが本誌(49巻8号p549,9号p629)に紹介したように,ハワイ在住の日系人の平均寿命が日本のそれを1〜2年上回っているという事実に気づき,なぜそうなのか,その結果としてどういう問題が生じているかを解明しようというところにあった.そして,回を重ねて開催されている理由は,関連して新しい事がらが知られ,その情報交換ないし意見交換の必要が生じたこと,ならびに特定の研究課題たとえば骨粗しょう症,あるいは老人性痴呆について日米の専門研究者の間で協同研究が進み,その研究発表・討論の場になってきたことにあるといえよう.
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