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特集 新しい地域活動の展開を求めて—コミュニティ・ワーク
諸外国におけるコミュニティ・ワーク—開発途上国と先進工業国とでの差異と共通点の事例的検討を中心に
著者: 園田恭一1
所属機関: 1東京大学医学部保健学科保健社会学教室
ページ範囲:P.459 - P.463
文献購入ページに移動コミュニティ・ワーク(community work)の定義を『現代社会福祉事典』(全国社会福祉協議会刊,昭和57年)で見てみると,「その概念を規定すれば,〈コミュニティ〉の自己決定を促し,その実態に即した自治の達成を援助するため,〈コミュニティ・ワーカー〉の専門的参加を得て,ニーズと諸資源の調整を図るとともに,行政への〈住民参加〉を強め,コミュニティの民主化を組織する方法といえよう1)(阿部志郎)と説明されている.
これはかなり幅広いとらえ方ではあるが,本稿では「諸外国におけるコミュニティワーク」とはいっても,筆者がこの数年の間に直接訪れる機会があった国々のうちから,開発途上国としてはタイ,中進国としてはシンガポール,そして先進工業国からはアメリカを選んで,その特徴的な動きのいくつかを紹介していくこととしたい.
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