icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生50巻8号

1986年08月発行

文献概要

衛生公衆衛生学史こぼれ話

30.鼻毛(はなげ)

著者: 北博正1

所属機関: 1東京都環境科学研究所

ページ範囲:P.521 - P.521

文献購入ページに移動
 昔,加賀百万石の前田の殿様が,鼻毛を長く伸ばしていたので馬鹿扱いされたということであるが,幕府は何とか理屈をつけて,前田家を潰そうと隠密を放ったりして狙っていたからで,侍たちも剣術よりも謡曲をやったり,お茶をたてたりして,文弱の徒を装い,戦意のないことを思わせて,何とか難を切りぬけて来たのである.このほかに鼻毛が登場する文献はなさそうである.
 ところが鼻毛は高度の大気汚染地区では,長くなり成長も早いという.人間の赤ん坊は生まれた時は鼻毛は生えていないが,成長するにつれて生えて来る.大気汚染のひどい地区の赤ん坊は早くから鼻毛が生えて来るといい,サルも野生のものでは鼻毛はないか,あってもほんの僅かであるが,大気汚染のひどい地区の動物園や公園の檻に飼われているサルでは,鼻毛が生えて来るという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら