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調査報告
地域における肺結核に基づく肺・呼吸不全患者の実態
著者: 山田敬一1 牧野勝雄2 松原史朗2
所属機関: 1名古屋市中川保健所 2名古屋市港保健所
ページ範囲:P.725 - P.729
文献購入ページに移動結核症は,各種の抗結核薬の開発と結核管理体制,生活水準の向上等により次第に解決への道が開かれてきた.とくに抗結核薬と近代医学の応用により,感染症としての結核は多くは治癒に傾いたが,破壊変形をうけた肺とか胸郭は,元の機能を十分果たすようには回復せず,その結果として肺の機能低下がおこり,加えて患者の老齢化,環境汚染などが拍車をかけ,ますます呼吸の機能低下となり,たとえ感染症としての結核は治癒しても,二次的におこる感染とそれに基づく肺・呼吸不全対策も見逃しえない問題となっている.
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