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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻11号

1987年11月発行

文献概要

特集 救急医療システム

諸外国の救急医療システム

著者: 石田詔治1

所属機関: 1兵庫医科大学救急部

ページ範囲:P.780 - P.787

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■はじめに
 救急医療システムの整備でprehospital careが重要視されている.たとえば,院外で心停止が発生した場合,良く整備されたシステムを有する地域では,蘇生に成功し患者を社会復帰させられる確率は25%1)である.ところが,十分なprehospital careが行われなかった場合は5%1)に低下することがわかっている.この事実より,諸外国ではprehospital careに重点をおいて救急医療システムの整備が進められてきた.本稿では,現在,最も良く整備されたシステムを持つアメリカ合衆国,ソビエト社会主義共和国連邦を中心に,独自のユニークなシステムを持つヨーロッパ諸国などを加え,prehospital careを主体として諸外国の救急医療システムを紹介する.国としてのデータが入手できなかった場合は,代表的な郡,都市のものを紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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