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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻12号

1987年12月発行

文献概要

特集 訪問看護

患者家族から訪問看護にのぞむもの

著者: 石川左門1

所属機関: 1社団法人東京進行性筋萎縮症協会

ページ範囲:P.856 - P.859

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■地域指向と在宅ケア
 筋萎縮症の患者運動20数年の歩みを通じて得た,患者の生と死とに関わった多くの体験は,自分の人生をいかに終わるかという問いを,常に自分自身に投げかけてくる.
 死は悲しみではあれ,死はだれにも訪れる人生最終の関門であり,従って,死それ自体は,極めて自然な出来事に他ならず,問題は,その迎え方にある.そして,いかに終わるかという人生の課題は,具体的な問題として,更に二つの問いを投げかけてくる.一つは,今までをどう生きてきたか,これからの残り時間をどう生きるかであり,一つは,どこで終わるかという,死を迎える場の選択の問題であるが,いわば前者は人生哲学の問題であり,後者は社会学的課題となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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