文献詳細
文献概要
特集 胃癌—その知識と対策のために
胃癌の診断と治療—現状と将来
著者: 舩冨等1 八田善夫1
所属機関: 1昭和大学医学部第二内科学教室
ページ範囲:P.155 - P.159
文献購入ページに移動胃癌に限らず癌診療の基本は早期発見,早期治療であることはいうまでもない.幸いわが国においては,胃集団検診,人間ドックが広く行われており,国民の胃癌に対する関心の向上とともに,その発見数も増加しつつあると考えられる.しかし,発見された胃癌が必ずしも根治可能なわけではなく,進行癌症例が多く含まれていることも事実である.したがって本稿では,診断に関しては,早期診断における諸問題,工夫を中心に,また,治療に関しては進行癌あるいは,手術不能の症例に対する治療を中心に述べてみたい.
掲載誌情報