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特集 胃癌—その知識と対策のために
胃集検の目的と意義
著者: 渕上在彌1
所属機関: 1癌研究会附属病院検診センター
ページ範囲:P.177 - P.182
文献購入ページに移動本邦における癌死の中で,男女共に最も多い胃癌死を減らすための予防対策としては,図1の久道1)の図に示すごとく,1次予防(発生の予防)と2次予防(進展の予防)の二つがある.
すなわち,もし健康な個人が,加齢と共に胃癌死すると仮定した場合,それを防ぐためには,まず胃癌に罹患することが避けられるならば,これに勝ることはない(1次予防).しかし不幸にして胃に発癌したとしても,転移の少ない早期胃癌の時期に発見し,手術したならば,これまた永久治癒が期待されるのであり,癌死から免れることができる(2次予防).
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