icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻5号

1987年05月発行

文献概要

特集 休養の科学

睡眠の保健学

著者: 古田寿一1 山口成良1

所属機関: 1金沢大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.320 - P.324

文献購入ページに移動
■はじめに
 われわれは人生のおよそ3分の1を睡眠に費やしている.「睡眠は広い意味では自然界を支配する活動のリズムのあらわれであり,昼と夜,活動と休息という事物の存在を規定する法則の具現である.このリズムの乱れ,睡眠障害は私たちの心身を健康にたもつ上の大敵である.」1)と秋元によって述べられているように,精神疾患ではその症状のひとつとして睡眠障害を伴うことが多い.また,疫学的調査2)においても,1日の睡眠時間が7〜8時間の人は,それ以下あるいはそれ以上の人に比べ死亡率が明らかに低いという報告もあり,何らかの身体疾患によって健康を害されている場合においても睡眠障害が出現しやすいことを示している.すなわち,規則正しい睡眠と覚醒のリズムは日常生活上の心身の健康の証ということができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら