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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻6号

1987年06月発行

文献概要

発言あり

自由課題

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.365 - P.367

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アルコールと肝
 アルコールを教室の研究テーマの一つに取り上げているのは,わが国においてアルコール消費量の増加に伴って,アルコールに対する精神的ならびに身体的依存が社会問題となってきている現状と,臓器障害として肝硬変の発生頻度が増加していることにある.しかもこの増加は,アルコール性飲料の相対的値段の低下に由来しているとされており,近年の著しい経済成長の副産物と考えられるのである.
 それは,清酒の生活費に対する相対的値段(1級清酒1升の値段を勤労者の平均給与額で割った比率)とアルコール消費量との関係を経年的推移でみると,両者の関係は直線的で,清酒の相対的値段の低下に応じてアルコール消費量は急速に上昇するのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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