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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻6号

1987年06月発行

文献概要

特集 水と空気

環境科学の課題

著者: 小泉明12

所属機関: 1前東京大学医学部公衆衛生学 2昭和大学医学部衛生学

ページ範囲:P.368 - P.372

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■はじめに
 人間はもとより,すべての生物はその環境とのかかわりのもとに生命活動を続けている.環境を度外視して生物を,そしてその生命活動を論じることはできない.同様に,主体である生物を離れて環境のみを取り上げても無意味である.
 生物とその環境とのかかわりを対象とする科学が生態学であることは改めていうまでもない.生態学では系という概念がよく用いられる.生態系はその代表例であるが,主体環境系も生態学の特徴を示すものである.生態系では主体に相当するのは生物群集であり,したがって広範であるのに対して,主体環境系では特定の種,しかも限定された場所での個体群が検討の対象となる場合が一般的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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