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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻6号

1987年06月発行

文献概要

特集 水と空気

水環境の生態とその保全—琵琶湖を中心に

著者: 倉田亮1

所属機関: 1滋賀県琵琶湖研究所

ページ範囲:P.373 - P.379

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■はじめに
 京阪神1,300万人の人々は毎日,琵琶湖の水を利用している.今,日本の人口を1億3,000万人とすれば,日本人の10人に1人が,毎日この湖の水を飲んだり,使ったりしていることになる.淡路島がスッポリその中に入ってしまう大きさといえば,たやすくご想像いただける,琵琶湖は日本一の水資源である.
 地球上の水の存在量は約1.3×1012トン,そのうち97%は海水で,淡水はわずかに3.4%に過ぎず,人間が利用し得る水の量は案外に少ない.琵琶湖の水量は,そのうちのわずか275億トンを占めるに過ぎないが,その水位1cmで,大体600〜700万トンであるから,京阪神の人々が1日に飲んだり,使ったりする水の量は,琵琶湖の水1cmの厚さに相当することになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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