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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻6号

1987年06月発行

特集 水と空気

室内空気の汚染

著者: 新田裕史1

所属機関: 1東京大学医学部保健学科疫学教室

ページ範囲:P.397 - P.401

文献概要

■われわれはどのような空気を吸っているか
 われわれが毎日絶え間なく吸い続けている空気の組成はどのようなものかと問われたら,その答えとして窒素が80%,酸素が20%というのは最も幼稚なものであろう,それに,アルゴンや二酸化炭素(CO2)が含まれていることぐらいは中学生でも知っているかもしれない.%のオーダーで考えた場合には,答えはすでに用意されている.
 一方,大気汚染に多少とも関わりのある者は常に,ppmやppbの濃度レベルで空気の組成を見ている.このような濃度レベルで,先の問いに答えることはそうやさしくはない.さらに,「われわれはどのような空気を吸っているか」という問いと,「大気の組成はどのようなものか」という問いが同一のものであるか否かを考える時にそれは一層難しいものとなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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