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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻6号

1987年06月発行

文献概要

研究

3歳児の齲蝕と齲蝕予防法に関する疫学的研究

著者: 秋澤より子1 関雅楽子2 籏野脩一3 簑輪眞澄3

所属機関: 1千代田区麹町保健所予防課 2世田谷区梅丘保健所 3国立公衆衛生院疫学部

ページ範囲:P.420 - P.427

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●はじめに
 歯科疾患の主なものとしては,齲歯と歯周疾患の二つがあげられるが中でも齲歯は国民の大多数にまん延しており,自然治癒することのない特殊な疾患である.この疾患は幼児期生歯とともに増加する疾患であり,3歳児の保健指導上でも重要視されている.
 齲歯の予防には歯磨きが効果的であると言われ,歯の磨き方,歯磨き粉や練り歯磨きの成分に関する研究などが長年行われ1),歯磨き習慣が確立してきている裏付けとなっている.しかし一方では,歯磨きは齲蝕予防に効果があるとは言えない,という報告もされている2).また,齲蝕には食生活,生活環境等の種々の要因がからんでおり,原因がはっきり一つでないため生活全般に広がってしまう問題である,と結ぶ文献もある3).すなわち,齲蝕予防法に関しては必ずしも合意が得られていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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