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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻7号

1987年07月発行

文献概要

特集 医学教育と公衆衛生

生涯教育と公衆衛生の役割

著者: 重松峻夫1

所属機関: 1福岡大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.457 - P.460

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■はじめに
 現代社会は,その発展に伴い急速に変化していて,それに対応していくためには,いずれの職業の人もその生涯を通じてそれぞれに学習を続けていく事が必要となってきています.ことに専門職(profession)に携わるものは,その専門機能を果たすために,そして与えられた自立性—専門領域における自由裁量権—を正しく行使できるために,その基礎となる専門領域における体系化された知識と科学的技術に関して,生涯を通じて学習し,研修を続けなければなりません.わが国における専門職の生涯研修は,諸外国に比べて制度的に大きく立ち遅れています.
 ことに保健医療をめぐる背景は,近年急速に変化していて,保健医療サービスはその変化への的確な対応を求められています.その対応への動きの中で,医師の生涯研修の問題が取り上げられ,特に地域保健医療,プライマリ・ケアへの指向が強まるとともに,医学界の大きな課題となってきています.日本医師会では,昭和60年12月,「生涯教育制度化のガイドライン」を制定し,昭和61年2月以降各都道府県,郡市医師会で,それに基づいて試行が行われています1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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