icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻8号

1987年08月発行

文献概要

特集 公害とその後

交通騒音の健康影響

著者: 吉田敬一1

所属機関: 1実践女子大学家政学部

ページ範囲:P.550 - P.556

文献購入ページに移動
■はじめに
 騒音は良く知られている通り,「好ましくない音」であり,特別な測定器がなくても,耳で聞いただけで判断される事などから,公害の苦情の件数としては最も多い.
 またわれわれは,生活行動に伴って直接または間接に音を発することが多いので,騒音源も多種多様である.騒音の種類別に苦情件数を分けると,表1のようになる.この表から自動車・航空機・鉄道などによるいわゆる交通騒音による苦情は,全体の7パーセント程度であり極めて少ない.しかしこれは交通騒音の特殊性を物語っているもので,件数は少ないが,飛行場周辺,新幹線沿線,主要道路沿道など,騒音が問題となっている地域では深刻な社会問題となっているのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら