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特集 運動と食生活
運動・栄養・休養とはいうけれど—運動をすすめる難しさ
著者: 浅見俊雄1
所属機関: 1東京大学教養学部保健体育研究室
ページ範囲:P.593 - P.598
文献購入ページに移動健康な生活を送るためには,運動・栄養・休養の3本柱をバランスよく適切にとるのが大切であるというのは,健康指導の上での決まり文句となっている.しかし,言うは易く行うは難しというか,「わかっちゃいるけど」というのが健康に対する実際の行動であるといってよいだろう.
以前,健康に関して一般市民を対象としたシンポジウムが行われた時のことである.このシンポジウムには,内科(循環器)の医者,栄養学者,精神科の医者,そして筆者も講師として参加した.シンポジウムでは,内科医は食塩摂取と高血圧の関係を中心に(場所は東北地方であった),栄養学者は食生活での栄養のバランスの問題を,精神科医は精神的ストレスへの対処の仕方を,そして筆者は日常生活の中での運動のすすめを説くというのが内容であり,これらを総合して,参加者に健康的なライフスタイルの設計を考えていただこうという趣旨であった.
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