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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻9号

1987年09月発行

文献概要

特集 運動と食生活

中高年者に対する運動指導の原理と注意

著者: 武藤芳照1 友吉由紀子1 馬場深雪1

所属機関: 1東京大学教育学部体育学研究室

ページ範囲:P.599 - P.604

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■はじめに
 現在,スポーツは,その目的・対象により表1のように分類されると考えられる.従来のスポーツは,競技スポーツ,レクリエーションスポーツ,学校体育としてのスポーツが中心であったが,最近,健康スポーツが急速な勢いで普及・発展を遂げてきた.また,かつては,健康な青年男子がスポーツを行うという形がごく一般的であったものが,現在生後間もない乳児を含めた子ども,70代,80代を含めた高齢者まで幅広い年代層がスポーツを行うようになった.とくに,中高年者が自らの健康・体力の保持・増進,あるいは疾病・障害の治療・予防のために,ジョギング,水泳,テニス,ゲートボール,ウォーキング,筋力トレーニングなどの様々な身体運動・スポーツを実践する光景は,今や社会に定着したといってよい.
 しかし,中高年者の身体特性を無視した,誤った方法や不適切な環境でスポーツを行えば,いたずらにスポーツ障害を発生させるばかりである.そこで本稿では,中高年者の運動指導に当たって必要と考えられる原理と注意を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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