icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻9号

1987年09月発行

文献概要

講座

栄養疫学—2.近代科学としての栄養疫学

著者: 豊川裕之1

所属機関: 1東京大学医学部保健学科疫学

ページ範囲:P.641 - P.646

文献購入ページに移動
■はじめに
 個人についてではなく,人間集団について健康現象を観察して,その資料を収集し,整理・加工の後に統計処理を行い,その結果を考察して,該当集団の健康現象に何らかの規則性(頻度分布,関連,因果など)を見つけることが疫学(epidemiology)の研究である.とくに栄養現象について観察することに始まる疫学的研究を栄養疫学という.栄養疫学研究は,調査論と統計分析論の上に成立する,疫学調査には,断面調査(cross sectional study),患者―対照調査(case control study),コホート調査(cohort study)など種々あって,それぞれに一長一短があり,時と目的に応じて使い分けることが必要である.それらの方法論について詳述する前に,疫学研究の基本を整理することにしよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら