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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻9号

1987年09月発行

文献概要

疫学ワークショップ・1

飲酒と高血圧

著者: 上島弘嗣1

所属機関: 1国立循環器病センター集団検診部

ページ範囲:P.655 - P.660

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■はじめに
 高血圧の非薬物療法と高血圧の一次予防の観点から,アルコールが食塩や肥満の問題に加えて重要視されるに至ったのはごく最近のことである.
 アメリカの「高血圧の発見,評価,治療に関する合同委員会」の1984年の報告書では,高血圧の非薬物療法の中に初めてアルコールの制限…1日56.8g以下に…が明記された1).1985年のKaplanの高血圧の非薬物療法に関する総説においても,アルコールの昇圧作用にふれ,1日60ml以下にするようにと述べている2).1986年のWHO/ISH(世界高血圧学会)の軽症高血圧に関する専門委員会の報告書でも,肥満,アルコール,食塩の三つの非薬物療法について述べ,アルコールを肥満に次ぐ因子として初めて取り上げた3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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