icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生51巻9号

1987年09月発行

文献概要

ぷりずむ

エイズがきた

著者: 園田真人1

所属機関: 1北九州市粕屋保健所

ページ範囲:P.662 - P.662

文献購入ページに移動
1年前,「エイズの背景」というエッセイを書いた.その内容は"1981年,アメリカのロスアンゼルスで5人の男性同性愛者がカリニ肺炎で死亡したと報告され,2年後に原因ウイルスが発見された.1986年の統計ではアメリカは16,458人,日本は14人のエイズ患者発生がみられる.主な危険因子は男性の同性愛行為によるもので,有名なキンゼイ報告(1952年)によると,アメリカ人男性の44%が思春期前に男性同性愛の経験があり,その中の17%は肛門性交の経験があるという.30数年前のデータがこの数字だから,アメリカではいかにこの風習が多いかが分かる."
 "しかしホモセクシュアルはアメリカの専門ではなく,古くは創世紀第19章の古代ギリシャの記述にあり,日本の武家時代は稚児,若衆,にせがあり,最近はオカマという.中国は弄童,龍陽,像姑といい,朝鮮では尻童,男四男というのがある.男性同性愛の原因は,エリス,フロイド,ヒルシュフェルドなどの性科学者の論文があるが,まとめると,精神的バイセクシュアル,肛門フェチシズム,生活環境(刑務所,軍隊,寄宿舎)の異常,伝説的な行為,老人性痴呆のためであるという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら