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特集 市町村保健センター10年の歩み 活躍する保健センター
嬉野町保健センター
著者: 蒲原知愛子1 山田裕1 芝池伸彰1
所属機関: 1嬉野町厚生課 2佐賀県保健環境部保健予防課
ページ範囲:P.35 - P.37
文献購入ページに移動佐賀県藤津郡嬉野町は,県庁所在地の佐賀市から約35km,県の西南部に位置し,東は鹿島市,北は武雄市,そして西南は長崎県に接し,人口約2万人,面積は80.41km2でお茶の産地あるいは温泉地として知られる町である.この地には紀元前8000年から人類が住みつき,湧出する温泉で仕事の疲れ,また病を癒したとされ,神功皇后が,三韓御親征の帰途,今の佐世保の近くに上陸あらせられ,わが嬉野を御通過遊ばされた.その時,ここに湧きて尽きせぬ熱湯のほとばしり出ずるを発見し給い,みあしの疲れを癒し給いて「あな嬉し乎」とのたまわったと伝えられている.
嬉野町の人口は昭和55年の20,389人に対して,59年20,256人,60年20,558人,61年20,474人とほとんど変化がないが,65歳以上の老人人口の割合は昭和55年の11.9%から60年は14.0%へと年々増加し,高齢化が全国平均よりも早く訪れ,しかも着々と進行している.
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