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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生52巻11号

1988年11月発行

文献概要

特集 社会と健康

歴史の中にみる社会と健康

著者: 多田羅浩三1

所属機関: 1大阪大学医学部公衆衛生学

ページ範囲:P.751 - P.754

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■はじめに
 個々の人間の社会特性と疾病の罹患傾向の間に強い関連が存在することは,これまでにもいろいろなデータで示されている.
 大阪市の各区別に35〜49歳の人の人口10万対の死亡率をみると(表1),男では西成区が793,港区が523,浪速区が512,女では南区が346,阿倍野区が318,福島区が262で特に高率であったが,一方,男では北区が224,阿倍野区が242,女では鶴見区が141,住之江区が136であり,同じ大阪市内でありながら,各区の間で死亡率に非常に大きな差がみられる1).昭和60年のデータについても,総数について西成区が404,浪速区が353,港区が301で高率であったのに対し,旭区では97,天王寺区が133という率であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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