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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生52巻12号

1988年12月発行

文献概要

特集 長寿社会と公衆衛生

地域開発と長寿社会

著者: 篠崎英夫12

所属機関: 1前静岡県衛生部 2現厚生省保健医療局精神保健課

ページ範囲:P.807 - P.811

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■はじめに
 静岡県は日本でも,従って,世界的にも有数の長寿地域の一つである.女性の平均寿命は81.37歳で全国第4位,男性は75.48歳で8位である.訂正死亡率でも,女性は人口10万対284.7で低いほうから4位,男性は12位である.しかるに老人一人当たりの医療費は381,484円で,少ないほうから2位である.また平均在院期間42.8日は短いほうから3位,病床利用率83.2%は低いほうから16位,も長寿を裏づける指標といえるのではないかと思う.気候温暖,風光明媚な県土の上に,勤勉で穏やかな県民性が重なって,長寿県を形成したのであろう.
 今後さらに長寿対策を推進するため,"不死"(フシ→フジ)の語源とも言われる不老長寿のシンボルである富士山にちなんで,"普段から実行しよう3運動"即ち,①進んで健診,②運動と休養,③正しい食習慣(フジサン運動)を県政の重要政策課題として掲げ,「日本一健康県づくり」を展開している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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