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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生52巻12号

1988年12月発行

文献概要

保健行政スコープ

地域保健情報システム

著者: 三宅智1

所属機関: 1厚生省健康政策局総務課

ページ範囲:P.860 - P.861

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●はじめに
 情報化は現代社会のあらゆる分野で重要視され,推進されており,地域保健の分野における情報化も,重要性は増す一方であり,推進されなければならない.情報化の役割は,より必要なところへ,より必要なものを,より早く,わかりやすく提供することにあり,地域住民に対する保健医療サービスの効果,効率の向上のうえで多くの期待を担っている.情報システムは,情報の収集,整理,分析,伝達,評価を行うシステムとして,様々な技術を応用し開発されてきている.一言に地域保健情報システムといっても,その範囲は広い領域にわたっている.まず第1にあげられるのが,情報の収集,整理,分析,評価のためのコンピュータ化であろう.狭い意味では,情報化はコンピュータ化のことを指して用いられる場合もある.一方,情報の伝達,媒介として様々な技術,手段が使われ始め,試みられている.いわゆるニューメディアとして,文字・図形情報ネットワークシステム(キャプテンシステム),動画を用いる画像応答システム(VRS),ケーブルテレビ(CATV),パソコン通信,ファクシミリ,テレビ電話等,情報の高度化,多様化をもたらす新しい電気通信システム,パッケージ系メディアがある.また,情報の蓄積,媒介の手段として,ICカードや光カードの開発がなされてきている.こうした技術の保健分野での応用も,今後さらに重要となると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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