文献詳細
調査報告
3歳児の母親の養育に関する意識・態度について—昭和48年と昭和61年の比較
著者: 栗栖瑛子1 中村通子1 古川明美2 吉岡京子2 永田素子2 藤木久江2 宮下暁子2 鈴木智子2 木の内るみ2 小笠原美弥子2 井上恵美子2
所属機関: 1東京大学医学部保健学科精神衛生学教室 2東京都足立区東和保健相談所
ページ範囲:P.132 - P.136
文献概要
我々をとりまく生活環境は,時代とともに激しく変化している.その中で,女性が初経を迎え,さらに母になっていく過程で,女性の意識はどのように変わっていくのであろうか.
昭和40年代後半,新聞をはじめとするマスコミは,子殺しや捨子などをする母親の問題をしきりに報道した.当時の識者たちはこれらの原因を「人工乳のせい」であるとか,「母親のモラルの低下」,「戦後の道徳規範の喪失」等としていた1).
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