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特集 公衆衛生の課題と展望
国民保健
著者: 田中慶司1
所属機関: 1岩手県環境保健部
ページ範囲:P.178 - P.181
文献購入ページに移動従来,保健・医療なり公衆衛生の活動は,乳児死亡率や5年生存率,平均余命などの健康指標の向上により評価されてきた.しかし,これらの数値が改善し質の問題,即ち,生命の質(Quality ofLife)が問われはじめて以来,指標のとり方に戸惑いが出てきたように思える.質とは主観的なものであり,直接的に測定し難い.
そこで,質を間接的に推量するために,選択の幅,情報の質と量,どの程度の時間と費用を投じるか,といったものが客観的指標となり得ると考える.そういう意味でもこの三つの要素は,将来の国民保健を向上させる目標にもなるのではないであろうか.
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