文献詳細
文献概要
対談・連載
公衆衛生の軌跡とベクトル(5)—「福祉元年」から1970年代を中心に
著者: 橋本正己1 大谷藤郎2
所属機関: 1元埼玉県立衛生短期大学 2厚生省社会保険審査会
ページ範囲:P.184 - P.190
文献購入ページに移動老人医療費の無料化は昭和40年代に美濃部都政をはじめ全国の革新自治体で進み,それらの自治体の動きを受けて,斎藤邦吉厚生大臣のときですが,国として老人医療費を無料化することに踏み切ったものです.この時代は30年代に始まった高度経済成長が,42〜43年ごろから45〜46年ごろまで加速化した時代でした.それで税収入も割合多く,地方財政も国の財政も比較的潤沢で,それに踏み切れたものです.
掲載誌情報