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対談・連載
公衆衛生の軌跡とベクトル(6)—「福祉元年」から1970年代を中心に
著者: 橋本正己1 大谷藤郎2
所属機関: 1元埼玉県立衛生短期大学 2厚生省社会保険審査会
ページ範囲:P.253 - P.259
文献購入ページに移動橋本 私は昭和48,49年前後から,主にNational Health Planningに研究的精力を費やしてきました.これは前に話題にしましたので省きますが,1965年から10年以上にわたり,WHOを中心としたにの関係の国際会議に参加して参りました.
大谷 その間に,WHOの政策も変わってきたのでしょうね.
マーラーが登場した1973年までは,WHOはオーソドックスなヨーロッパ医学の考え方で,ともかく,いわゆる正統の西洋医学や看護を普及することにより,健康の向上を図ろうとしたのです.それがNational Health PlanningやBasic Health Serviceということであったわけですね.
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