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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生52巻5号

1988年05月発行

文献概要

衛生公衆衛生学史こぼれ話

49.ポリオと非衛生環境

著者: 北博正12

所属機関: 1東京都環境科学研究所 2東京医科歯科大学

ページ範囲:P.313 - P.313

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戦前はポリオは珍しく 小児麻痺の名称かふさわしく,小児伝染病の1種とみなされていたか,まれにしか発生せず,試験の山にはならなかった.ところが大戦後,わか国のあちこちでポリオか発生し,1960年には北海道て人口10万対31.8,患者数5,600名という大流行か見られ,内地から"鉄の肺"か空輸されるという騒ぎとなった.
 ポリオの病原ウイルスは咽頭で増殖し,飛沫感染が短期間みられ,ついてウイルスは腸管に定着し,糞便とともに排出されて経口感染を起こす 実際には糞便による経口感染のほうが問題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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