文献詳細
文献概要
特集 産業医学最近の話題
VDT作業
著者: 渡部眞也1
所属機関: 1滋賀医科大学予防医学講座
ページ範囲:P.379 - P.381
文献購入ページに移動この新しい作業形態の労働負担や健康への悪影響への関心と研究は,ヨーロッパでは,1970年代中頃から見られるようになり,また,雇用(失業)問題もからめて労働運動の大きな課題ともなり,その結果,作業時間短縮を含む労働条件の改善が進んだ.わが国での取り組みはこれに少し遅れ,80年代に入って労働組合の取り組みが活発になり,日本産業衛生学会VDT作業に関する検討委員会が,内外の情報を検討・整理して当面の対策や課題について意見を表明したり,労働行政面でも一定の対策指針が出されるなどして,労働条件の悪化には若干の歯止めがかかったが,まだ満足すべき状態にあるとはいえない.
掲載誌情報