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特集 産業医学最近の話題
職場の健康教育
著者: 本岡健一1
所属機関: 1福岡大学医学部健康管理科
ページ範囲:P.391 - P.393
文献購入ページに移動職場の健康管理の目標は,集団の健康を保持することです.昭和30年代は結核対策が,昭和40年代は成人病対策が,昭和50年代は有害業務対策が健康管理の柱でした.このような健康管理の柱の推移は,その年代の企業の経営者と労働者の要請によく答えたことになっています.しかし,このような早期発見・発病予防方式では,疾病損失を減らしはしますが,一応の対策がとれたら,もうその時代は終わりです.昭和60年代は健康管理の柱を健康づくりにすることが,経営者と労働者の要請を先取りしてプラスを生み出す,これからの健康管理の戦略と思われます.
臨床医学は自動車を使う場合の故障修理に当たり,健康づくりは自動車運転講習に当たります.今の生活環境の中で,各人が上手に生きる手助けが,健康づくりと思われます.
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