公衆衛生52巻7号

1988年07月発行

特集 現代の食生活

国際化時代の食品衛生—輸入食品の衛生対策

著者： 廣瀬俊之¹

所属機関： ¹東京都衛生局環境衛生部食品衛生課指導係

ページ範囲：P.466 - P.469

　日本では，人口の増加や嗜好の多様化による食糧需要の増加と，産業構造の変化に伴う農業生産の後退とが相まって，食糧輸入が増加の一途をたどってきた．
　食糧の輸入数量は1986年には1,581万トンと，前年の2,267万トンを大きく下回ったものの，輸入届出件数は，逆に47.7万件と，前年の38.4万件に比べ24％強という大きな伸びを見せている．