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雑誌目次

雑誌文献

公衆衛生52巻8号

1988年08月発行

雑誌目次

特集 地域環境保全と健康

地域環境保全と健康

著者: 小野寺伸夫

ページ範囲:P.510 - P.512

 人間は自然の一員である.同時に社会を構成している一員である.しかし,人類は時には科学技術の進歩によって自然を凌駕し得るという錯覚を抱いたこともあった.「自然を征服する」という考え方は思い上がりであり,自然との調和と良き触れ合いある社会が人間の健康生活の基本であると意識し始めた.
 20世紀後半の歴史は,第二次産業革命というべき生産形態の発展により大量生産・大量消費の経済社会が進行した.その中において人類は,新たな文明を形成すべき意欲を持ちつつも,多くの自然を破壊し,人間同士の触れ合いに秋風が立つのが感じられた.

環境科学と健康

著者: 滝澤行雄

ページ範囲:P.513 - P.515

 現代ほど,文明の進歩がもたらした環境破壊に挑戦をせまられている時代はない.人間社会に豊かさを与えた技術開発は,多くの不用物,有害物を生みだし,これらが大気を汚染し,水質を汚濁させ,遠く子孫にまで影響を及ぼすに至った.
 人間が生命の営みを遂げることができるのは,空気や水などの基本的な生活環境のなかで,他の生物と均衡を保っている場合である.環境保全が生態学(エコロジー)という学問体系のなかで位置づけられているということは,今までのように安易な人間生活が生物・環境系の不均衡への道を早めていることに対する警告にほかならない.

自然保護行政の現状

著者: 下均

ページ範囲:P.516 - P.519

 私たちの生活を取り巻く自然は,資源や生産物の供給といった物質的な面だけでなく,文化や情操,心のやすらぎなど人々の精神生活に重要なかかわりを有してきた.近年においては,いわゆる都市化の進展や成熟化社会の下での物の豊かさから,心の豊かさを求める人々の増加とともに,自然の重要性はますます高まっており,自然保護行政の果たすべき役割もまた重要度を増している,自然保護にかかわる行政は図1のように多岐にわたる.森林や文化財など深いかかわりを有するものもあるが,ここでは環境庁の所管の分野に焦点を当てて,その主なものの現状を紹介することとする.

鳥獣保護の問題点—狩猟鳥獣の種類を減らせ

著者: 遠藤公男

ページ範囲:P.520 - P.522

■リスを公園に
 「アメリカの公園には,どこでもというようにリスがいるのよ.ベンチのそばまでやってきて,人の手からピーナッツなんかもらうの.あれは素晴らしかったワ.」
 女医さんは,うっとりとした顔で訪米の土産話をした.それから一転して,

温泉医学と環境保全

著者: 植田理彦

ページ範囲:P.523 - P.525

 わが国は高齢化がすすむにしたがって,老年病,成人病,交通障害,代謝病が増加している.これらの疾病に対して近代医学をもってしても及ばない面も多い.これらの疾病の中には,温泉地療養によって機能回復,薬物治療の使用量の減量,自然治癒能力の増強など,食事療法,運動療法と同様に,近代医学の補助的治療法として役立つ場合が多い.
 また,温泉地保養は,健康回復,疾病予防と健康づくりという目的をもった医学的分野でもある.わが国の温泉地の発展をみると,湯治場から観光へと進み,大型歓楽地へと変化してきた.昭和29年,第二次世界大戦後多くの温泉地が歓楽化した中で,厚生省は本来の温泉地利用の目的である療養・保養の場として,優れた温泉地を「国民保養温泉地」に指定し,主管が環境庁に移っても毎年引きつづき数カ所を指定し,施設の整備をしてきた.現在国民保養温泉地は75地区138カ所に及ぶが,当初予期した成果はまだ達せられていない.

地域環境情報システム

著者: 渡辺征夫 ,   中川久雄

ページ範囲:P.526 - P.529

 環境,あるいは保健に関する情報システムは,これまでにも稿末に示すように各誌でたびたび特集されており,多数の研究や事例が発表されている,そのほとんどは,コンピュータを核とした情報処理について述べているが,地域環境情報といったときに,まず有効なのは印刷物として見ることのできる資料集ではなかろうか.しかし,最近は保健と環境部門の交流が少なくなり,保健所や自治体の公衆衛生担当者にとっては,資料集はおろか,どのような情報が何処にあるかという"情報源情報"さえ得にくいのが現実であろう,そこで,本稿ではまず,環境関連の全国的な数値情報を記載している資料を独自に整理した一覧を示し,ついで,地域環境情報システムの意義,その過去,現在,将来について概観する.

地方衛生研究所の役割

著者: 高橋克巳

ページ範囲:P.530 - P.533

 Rene Dubos1)は,「健康とは静的な状態でとらえられるものではなく,絶えず変化する人と環境の動的な相互作用の中で営まれるもので,永遠に続く環境の変動に対する心身の巧みな適合としてとらえることができる」としている.ここで述べられている環境とは,当時(1951年,昭和31年)いまだ公害問題発生以前の概念であり,必ずしも,今日的な概念と全く同一ではないが,環境保健の見地から考える時,心身の適合性の破綻をきたした環境破壊が,昭和40年代の災害的公害として提起された切実な体験を回顧すると,このRene Dubosの健康の定義の妥当性は,十分首肯されるものがある.地域住民の保健衛生に関し,地方衛生行政の科学・技術的中核と位置づけられている地方衛生研究所(以下衛研)の使命と業務において,環境保全と健康は重要な課題であり,この見地から眺めた衛研の歴史的な係わりと,その対応の変化,及び今日的役割について述べてみたい.

地球化時代の環境保全

著者: 松下和夫

ページ範囲:P.534 - P.537

■地球化時代の環境対策
 1987年9月,オゾン層保護のためにフロンガスを地球的規模で規制しようとする国際条約(ウィーン条約)の議定書(モントリオール議定書)に,主要生産国24カ国が署名した,本年5月,わが国ではこの議定書を履行し,地球の環境保全に寄与するための法律が成立した,これによって,環境対策もいよいよ地球化時代に入ることになったといえよう.
 従来,環境問題はどちらかといえばローカルな問題から端を発したものが多かった.わが国の歴史の中で最も深刻な被害を出した水俣病やイタイイタイ病などは,特定な工場から出る有害物質が,川や海に流れ込み,その地域の人々の健康を害したものであり,その意味では地域がある程度限定された問題であった.やや広域的な問題としては,四日市などの大気汚染の例があげられる.このような例でも,ある特定の地域の特定の(複数の)工場から出た排気ガス中の有害物質がぜん息等を起こしたものであり,影響地域は限定されていた.しかしながら,現在では,人間活動があらゆる分野で拡大し,地球環境へ様々な影響を与えており,一地域や,一国だけの問題では済まない現象が増えてきている.

健康学習の試み・6(最終回)

健康学習の今後の展望—今,医療従事者に求められるもの

著者: 石川雄一

ページ範囲:P.538 - P.541

 これまで,講師中心型健康教育と受講者中心型健康学習の差異,それぞれの適応,健康学習運営に求められる技法についてシリーズで述べてきた.現代の保健医療が抱える数多くの問題(早期発見,健康づくりの知識習得から行動変容へ,自覚症状が乏しい慢性疾患患者のコントロールなど)を解決する一手段として,健康学習の重要性が年を追うごとに高まっている.

活動レポート

寒河江市西村山郡医師会の地域医療保健活動

著者: 安達淳寿

ページ範囲:P.542 - P.545

●沿革
 寒河江市西村山郡医師会は,戦前から山間僻地の部落を対象に巡回検診等を行い,健康づくりをモットーに地域医療保健活動を地域住民とともに行ってきた.それらが評価され昭和51年に日本医師会最高優功賞,昭和54年に保健文化賞の栄に浴する事が出来た.昭和7年から始まった地域保健医療活動は「医療を施す」という慈善の考え方であったが,本医師会の地域医療保健活動への考え方,取り組み方も時代と共に変化に富んだ歩み方をして現在に至っている.これらの活動は,疾病に対する治療といった狭義のものではなく,これらの事を含めた幅広いものであるべきものと理解し,保健所,関係自治体と連携を密にしながら計画策定を行い,地域の特性に対処するため活動を実施してきている,健康増進に対する住民の意識向上とともに,生活環境改善への考え方を育成し,住みよい健康な地域社会を作るためにも,地域保健活動の終局の目的である「自分の健康は自分で作り且つ守る」という考え方を,地域住民の心と心のふれあいのもとに育成し,福祉を取り込んでの包括地域医療をすすめるという,従前からの本医師会の気風を守り実践してきている.

武石村の保健医療活動の展開

著者: 矢島嶺

ページ範囲:P.546 - P.550

 長野県内の一小農村,武石村(図1)の住民の"出生から終末"までの健康に責任を全うするために,当村では同一地籍内に,健康センター,母子センター(助産施設),診療所,託老施設を有している(写真).文字通り,新生児から高齢者までのケアを,自力で工夫をこらし実践している.以下当村の現状と将来の展望及び課題を述べてみたい.

研究ノート

衛生行政法の基本とその考察

著者: 西三郎

ページ範囲:P.551 - P.554

 高齢化社会を迎え,厳しい財政状況のもとで社会保障の見直しすら一部でいわれているなかで,厚生省は,衛生行政にかかわる機構を改革し,医療行政の改革,保健所の検討とともにエイズ対策等の新しい課題に取り組んでいる.このように幅広く衛生行政をすすめている国に対し,財政面のみならず法制面からも各種の批判がなされている.ここでは,これらの批判及び国のすすめている現在の法体系とそのあり方に関する考察を別の機会に譲り,両者の討議の基本となる衛生行政法に関する基礎的な事項を整理し,考察を加える.
 この報告は,第46回日本公衆衛生学会総会において口演した「衛生行政法の原理とその考察—エイズ対策,予防接種を事例として—」をもとにまとめた.なお,医科大学等における公衆衛生の講義の中の衛生行政と重複し,国立公衆衛生院における筆者の講義にも含まれている内容の報告であるが,編集者の依頼もありここにまとめた.

報告

ツツガムシ病急増要因の社会・疫学的考察

著者: 高田伸弘 ,   藤田博己 ,   多田高 ,   田中博義

ページ範囲:P.555 - P.559

◆はじめに
 最近数年間のわが国におけるツツガムシ病発生数は,厚生省集計の届出数に非公式例を加算すれば,年間およそ700〜1,000例にのぼるようになった.これは1975年以前の年平均10例弱と比べると,数字の上では10年間に100倍の急増ということで,やや不適当な用語ながら"流行"あるいは"再燃"といった認識が高まるにつれ,調査や検査体制の整備に新たに参画する大学や自治体の研究機関が増えたことは高く評価されるべきと思う1).しかしながら,本病の研究者数が20名に満たなかった1970年ころに,筆者ら2)は青森県で数例を見いだして注意を喚起しており,当時から多くの研究者が各地に配置されていたならば,さらに多くの症例報告があったに違いないと思われる.また,筆者ら3)を含めて近年の各地の調査4)において媒介ツツガムシ,病原リケッチアおよび自然宿主たる野鼠の全国的な分布が示されているが,このような知見は1950〜60年代までにすでに明らかにされていることで5,6),決して基本的な媒介サイクルの面積が最近になって100倍したものとはいえない.
 そこで,改めて本病発生相の特質をみると,本病を古典型と新型とに分ける考え方は,この分野の研究と理解を深めるのに役立ってきたものの,今日の疫学知見では別な表現が要求されよう.

調査報告

中国内蒙古牧区蒙古小児の毛髪内セレンの調査

著者: 王非 ,   稲葉裕 ,   千葉百子

ページ範囲:P.560 - P.562

 近年,毛髪内微量元素と生体との関係が注目されているが,中国の環境の大きく異なる地域に居住する内蒙古牧区蒙古族小児を対象として,毛髪中のセレン(Se)濃度を明らかにする目的で調査研究した.地球化学的な元素の存在,すなわち地殻中に含まれる元素の存在量に応じて,その土地特有の疾病を生み出すことはよく知られているが,内蒙古の牧区牧民は蒙古族特有な生活方式を保持し,牛乳,羊乳,乳製品,牛,羊肉の自給自足の生活を行っている.従ってその食事は比較的単一であり,牛乳,羊乳及び,牛,羊肉を主食とする.その土地におけるSe元素の存在量が食事中に反映され,欠乏を起こしやすい状況にあることが予想される.本文は内蒙古牧区蒙古族小児の毛髪内Se元素について報告する.

資料

国保被保険者の受療行動についての検討

著者: 井口恒男

ページ範囲:P.563 - P.566

 昭和60年の医療法改正に伴い,医療圏や必要病床数の設定をはじめとした地域医療計画が各県において策定されつつある.この策定に当たっては,地域の医療需給の状況や患者の動態を的確に把握することが必要であるが,国民健康保険(国保)被保険者のレセプト(診療報酬請求書)からの情報は一般の患者調査と同様に非常に有用なものである.岐阜県での地域医療計画策定の参考資料として,国保レセプトによる分析を試みたので報告する.

海外事情

中国の計画出産・最近の動き

著者: 佐藤龍三郎

ページ範囲:P.567 - P.571

◆はじめに
 中国で人口増加を抑制するために,子供を計画的に生み育てようという計画出産活動が国家的プロジェクトとして大々的に展開され,出生率の著しい低下が見られたことは周知の事実である.筆者は1987年8月,家族計画国際協力財団の中国衛生事情視察研修団に加わり,中国の農村部と都市部の計画出産活動の状況を見聞した.そこでこの機会に中国の計画出産の最近の動きをまとめて報告したい.
 なお本文では「計画出産」の訳語で通すことにするが,原語では「計画生育」と言っており,妊娠・出産を計画的に行うことにとどまらず,家族計画および母子保健を包括する,より広い意味合いを含んでいるものと思われる.

発言あり 産業医制度

産業医制度は充実の時に,他

著者: 荘司榮徳

ページ範囲:P.507 - P.509

 「わが国の産業医制度は,いよいよ充実の時を迎えた」と私は思う.
 3月から国会で審議されていた労働安全衛生法の改正案は,約2週間前の5月12日に成立した.政・省令がこれからなので,細かいことは分からないが,「健康の保持増進のための措置の充実」が強く打ち出されたことが注目される.30有余年,産業医として過ごして来た私の胸には,「労働衛生管理もいよいよここまで来たか……」との思いが湧く.

公衆衛生人国記

島根県—成人病予防と公害問題を中心に

著者: 多田学

ページ範囲:P.572 - P.574

成人病予防活動を中心に
 島根県津和野町出身の森鴎外は文学者として有名であるが,本務はドイツ留学で学んだ衛生学を陸軍軍医として,日清,日露両兵役において実践したことにある.このことは,わが国の本格的な公衆衛生の草分けともいえる.また島根県の公衆衛生・地域保健といえば,第一線の活動を担当する保健婦養成所が昭和15年,県立松江高等女学校・浜田高等女学校に付設され,全国でも早くから保健婦教育に取り組まれていた県でもある.
 島根県の地形は東西250kmと細長く,南に中国山脈を抱え,北は日本海に面して隠岐島を浮かべ,総面積は約6,626km2で,都道府県面積順位は第19位である.医療事情は島根医科大学が昭和50年に設立されるまでは,僻地の多い医療過疎の地域であった.島根県において公衆衛生活動に携わった人について述べるが,その職名はいずれも当時の現職名で書かせていただく.

保健行政スコープ

老人医療

著者: 牛尾光宏

ページ範囲:P.576 - P.577

 わが国が,他の先進諸国に類を見ないほどの速度で高齢化社会になりつつあることはよく指摘されるところである.昭和初期には50歳にも満たなかった平均寿命が昭和61年には男性では75歳,女性では80歳を超えるに至ったこと自体は喜ぶべきであり,その背景にある公衆衛生水準の向上,医療技術の進歩等による人類の勝利と言ってもよいであろう.しかしながら,一方で社会の高齢化に伴う種々の問題が提起されている.その中においてとりわけ,今後増大する高齢者にいかにして良質な医療を,どのような体系で提供していくのかという課題が今日ほど求められている時はないと考えられる.老人医療に限らず,本質的に医療は患者と医師の信頼関係に立脚した個々の現場での総合的技術によるところが大きいわけであるが,ここでは老人医療に関する臨床的・技術的問題より,老人医療をめぐる環境・制度を中心に検討していきたい.

衛生公衆衛生学史こぼれ話

51.マスク

著者: 北博正

ページ範囲:P.541 - P.541

 マスクは今日,冬の季題になっているといってもよいほど普及しているが,いつごろからこのようになったのだろうか? 医療関係者や患者が装用することはあったが,わが国のようにあまり関係のない人々がマスクをかける例はほかにはみられまい.
 日本人がマスクをかける習慣を持つようになったのは,第一次世界大戦後(1918〜'20)のインフルエンザの汎流行の際で,その名のとおり世界的に多数の患者や死者が出た(当時この疾病をスペイン風邪といっていたが,スペインではイタリア風邪というと,スペインのある医師から聞いたことがある).

52.わが国最初の光化学スモッグ禍

著者: 北博正

ページ範囲:P.575 - P.575

 戦後,わが国では大気汚染が公害として大問題となって来たが,主として家庭で石炭を熱源としていたロンドンで,煤煙を主成分とした"黒いスモッグ"をロンドン型大気汚染と称し,石油や天然ガスを熱源とし,自動車の排気を主成分とした"白いスモッグ"をロサンゼルス型大気汚染に分けて考え,わが国では冬季オリンピック前の札幌が,ロンドン型の典型的な地区とされていたが,石炭燃焼が激減し,熱源が石油や天然ガスに代わり,自動車が激増して来ている東京などの大都市が,ロサンゼルス型大気汚染の典型的な地区といわれるようになった.
 しかし,いわゆる光化学スモッグ(正しくは光化学オキシダント)による大気汚染の発生は当時,わが国ではみられず,ただ文献によって知るか,彼地を訪問した際に経験するだけであった.

日本列島

健康と長寿に関する国際シンポジウム—岐阜

著者: 井口恒男

ページ範囲:P.512 - P.512

 21世紀の超高齢化社会に向けて,誰もが健やかで生き生きと質の高い社会生活を享受できる施策は何か.ノウハウは? この課題に取り組むべく「健康と長寿に関する国際長寿科学シンポジウム」が,昭和63年5月,2日間にわたって名古屋市内で開催された.このシンポジウムは厚生省と愛知県,名古屋市他愛知県の3師会,医系大学による実行委員会の主催で行われたものであるが,欧米の学者や全国の専門家をはじめ,地元の一般市民や関係者が多数参加し,熱心に聴講や質疑,論議が行われた.
 第1日目は日野原重明氏(聖路加看護大学)の「生と死」,Andres,R.氏(米国・国立老化研究所)の「Health and Aging Society」,鈴木健二氏の「健康と文化」の講演3題とパネルディスカッション「健康文化と長寿社会」が催された.第2日目は5会場に分かれてのシンポジウム7テーマ,①日本型高齢化社会のデザイン,医療・福祉・経済・文化,②健康増進,③高齢者の心理と適応,④高齢者病態の特異性,日本と欧米,⑤老化のメカニズム,⑥高齢者の代謝,⑦老化と脳,が催された.

基本情報

公衆衛生

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1170

印刷版ISSN 0368-5187

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