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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生52巻8号

1988年08月発行

文献概要

衛生公衆衛生学史こぼれ話

51.マスク

著者: 北博正12

所属機関: 1東京都環境科学研究所 2東京医科歯科大学

ページ範囲:P.541 - P.541

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 マスクは今日,冬の季題になっているといってもよいほど普及しているが,いつごろからこのようになったのだろうか? 医療関係者や患者が装用することはあったが,わが国のようにあまり関係のない人々がマスクをかける例はほかにはみられまい.
 日本人がマスクをかける習慣を持つようになったのは,第一次世界大戦後(1918〜'20)のインフルエンザの汎流行の際で,その名のとおり世界的に多数の患者や死者が出た(当時この疾病をスペイン風邪といっていたが,スペインではイタリア風邪というと,スペインのある医師から聞いたことがある).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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