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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生52巻9号

1988年09月発行

文献概要

特集 コミュニティと精神保健

心身症の病態

著者: 久保木富房1 末松弘行1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院心療内科

ページ範囲:P.588 - P.591

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 はじめに
 心身症(psychosomatic disease, P. S. D)の定義に関しては,日本心身医学会が昭和45年に治療指針を作成し,その中に,「身体症状を主として訴えるが,その発生の原因や誘因あるいは経過の増悪因子として,心理・社会的因子あるいは性格的因子がとくに強く関与している症例(病態)」と定義されている.
 しかし,ごく最近のことであるが,池見らによってこの治療指針の改正が求められている.いわゆる「P. S. D」と,いわゆる「神経症」の区別については今までに多くの議論がなされてきたが,現在も多くの未解決の問題が残されている.
 今のところ心療内科や心身医学が対象とする

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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