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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生52巻9号

1988年09月発行

文献概要

特集 コミュニティと精神保健

精神保健センターにおける地域精神保健活動

著者: 石原幸夫1

所属機関: 1神奈川県立精神保健センター

ページ範囲:P.607 - P.610

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 はじめに
 国際的にも大きな注目を浴びたわが国の精神衛生法は,その名も精神保健法と改められ,漸く動きはじめた.精神衛生センターは"精神保健センター"と名称が変わることになった.この施設の前身は,1950年の精神衛生法で設けられた"精神衛生相談所"であったが,1965年の法改正により精神衛生センターとなり,そして今回精神保健センターと改められた.この3度に及んだ名称の変更は,奇しくもわが国におけるcommunity mentalhealthの変遷を象徴的に物語っているといってよい.
 精神衛生センターはこれまで,保健所との緊密な連絡協調のもとで,都道府県における精神衛生の総合的な技術センターとしての役割を担ってきた2).1960年代そして70年代の精神病院を中心とした病院精神医療優先の時代にあって,精神衛生センターは,唯一community mental healthの実践基地として,保健所と共に,地域精神衛生活動を展開してきたといってよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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