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雑誌目次

雑誌文献

公衆衛生53巻10号

1989年10月発行

雑誌目次

特集 温泉と健康づくり

新しい温泉療法

著者: 阿岸祐幸 ,   浅沼義英 ,   藤屋秀一 ,   井出肇

ページ範囲:P.656 - P.661

■はじめに
 温泉の保健作用からみた利用法は,休養,保養,療養に分けることができる.従来は療養面に重点が置かれた感があったが,最近は,健康増進や疾病予防を目的とした保養的活用に関心がもたれてきた.
 本来,温泉療法balneotherapyは「地下の天然産物である温泉水,天然ガスや泥状物質などのほか,温泉地の気候要素なども含めて医療に利用する」ものである.実際は,温泉浴や飲泉などのほか,種々の水治・温熱・物理療法,運動,食事療法なども組み合わせる複合療法である.当然であるが薬物や手術などの治療も必要に応じて併用する.本稿では,温泉医学の立場から広義の温泉療法の現状やその現代的意義1,2,3),それに今後の問題点などにつき取り上げてみたい.

ストレス・休養と温泉療法

著者: 山内祐一 ,   川上人志 ,   田中恵子

ページ範囲:P.662 - P.667

■はじめに
 社会経済情勢の急変がストレス社会をつくりあげている.どこの職場にも先端技術が導入され,加速度的に合理化が進み,新しいタイプの職場ストレスやストレス病が多発するようになった.このため,勤労者の健康維持増進には,単に身体面だけのチェックでは十分とはいえない.心の健康も含めた総合的な労働衛生管理の考え方が必要となった.いわゆる職場のメンタルヘルスケア対策が重要視されてきたのは当然のなりゆきと思われる.これを推進するには,企業の国際化,女性の職場進出および高齢化社会なども配慮せねばならない1).こうみてくると,職場ストレスを構成する要因は,必ずしも職場だけに限らないことがわかる.しょせん人間は職場だけの存在ではない.むしろ,1日の半分以上を家庭や地域社会で過ごしているものである.したがって,集団の中における生活行動と個のライフスタイル双方が健康管理の対象になる.しかもこれら職場,家庭,社会,個人の4要因は互いに有機的なつながりを持つ.いずれに歪みが生じても,他因子に何らかのインパクトを与えずにはすまない.こうして各種のストレス関連疾患が発症してくる(図1)2).かかるストレス病対策や健康づくりへの積極的な取り組みがようやく普及してきたのも時代の要請といえよう.ただし,健康科学はあくまでも実践の科学である.

リハビリテーションと温泉療法—慢性関節リウマチを中心に

著者: 小嶋碩夫

ページ範囲:P.668 - P.671

■はじめに
 古来温泉療法の対象とされて来た疾病は,急性の病態を有しないものが主であり,慢性障害の機能回復,社会復帰は温泉療養の主要目的であった.特に,外傷後遺症,脳卒中後の片麻痺,リウマチ性疾患の関節障害などによる四肢運動障害は,温泉療法の対象としてよく知られ,代表的なものである.しかし,これらの疾患の温泉治療は,ただ単なる温水入浴の反復が主体の民間療法に委ねられていた.
 温泉浴の作用機序に近代的なリハビリテーション医学による機能回復訓練の手技を重ね,温泉浴の作用の有効な活用をはかること,温泉療法にリハビリテーション医学の考え方を導入してこそ,本来の意味での温泉療法の目的が達せられることになるわけであろう.この点から,現在筆者らの病院で行っている運動浴療法"Superexercise療法(橋本)"の慢性関節リウマチに対する効果について考察を加えてみたい.

気候療法と森林浴

著者: 植田理彦

ページ範囲:P.672 - P.675

■健康が阻害された現代生活
 人間は地球上で生活している限り,常に社会環境,自然環境に影響されて暮らしている.これらの環境を抜きにして人間生活を考えることはできない.人間のあらゆる活動が,約24時間を周期とする規則正しい変動を示しているのは,地球の自転で起こる昼夜の変化に対応した結果で,朝めざめて明るい間は活動的となり,夜は休息と睡眠で身体を休めるといった生活である.
 また自然環境の周期性変動は,地球の公転によって起こる春,夏,秋,冬といった四季の変化で,人体は来たるべき季節を予知して,生理機能がその季節に合うように準備される.人類始まって以来,体内にできたリズムであり,長い歴史を通して規則的なホルモン放出や自律神経の働きで,多くの生理機能が季節的周期や24時間リズムを確立してきたわけである.

健康づくりと温泉の活用—大分県湯布院温泉

著者: 矢永尚士

ページ範囲:P.676 - P.678

■はじめに
 温泉療養とは,温泉だけでなく,気候,食事,物理療法,その他の治療も総合して行われる温泉場での治療をさしている.温泉には入浴,飲用,吸入などの応用法がある1).最近,温泉療法が場所を問わず行われるように人工温泉の研究もなされている.保温作用や浴後の快感がサラ湯より人工温泉の方が優れていることも証明されている.
 高齢化社会を迎えて温泉は,歓楽的利用から健康づくりのための利用に方向を変えつつある.薬による治療や手術は,正しい適応のもとに行われれば効果は急速で著しいが,副作用などの好ましくない面もある.近代的な治療法は,多くの場合,急性に経過する病気には適するが,高血圧や狭心症などの成人病は大部分が慢性病であり,しかも肝臓や腎臓の機能障害を併せもっていることも少なくない.そこでできれば食事,適度の運動,看護などを主として,薬物療法は必要最低限度にしたい.

健康づくりと温泉の活用—クアハウス

著者: 冨士正夫

ページ範囲:P.679 - P.681

 最近になって,温泉療法や温泉の健康のための利用が見直されてきた.その現れとして温泉の様々な入り方,浴槽に種々の装置や工夫を取り入れた,いわゆる日本流のクアハウスが所々に出来て来ている.
 戦後,一般大衆の娯楽や,老人の慰安のために浴場や一寸した舞台や宴会場をもった施設が出来,ヘルスセンターと称し,特に温泉地でない所でも遊園地も兼ねて造られ,流行になった.ご存じのようにヘルスセンターとは保健所のことで,全く意味が違うのだが,日本式外来語を見事に作り出している.クアハウスも全くこの場合と同様で,日本的クアハウスとして,勝手に名前が歩いているように思える.ここで用語として一応常識的な定義をしてみたい.

世界の温泉

著者: 大島良雄

ページ範囲:P.682 - P.685

■はじめに
 温泉療養に関連したすべての領域(医学,その他の科学,技術,教育,社会制度,法律,観光,交通など)の活動を対象とする国際会議の組織を,国際温泉気候連合(Fédération Internationale du Thermalisme et du Climatisme,略称F. I. T. E. C.)といい,1947年創立・ヨーロッパの各国が中心となって結成しているが,3年前から日本も加盟し,昨年,アジアで初めて京都で総会を開き,今後中国,韓国,フィリピン,インドネシア,オーストラリア,ニュージーランドなどアジア太平洋地区諸国の温泉関係者ないし団体のコーディネイターを日本が務めることになった.
 F. I. T. E. C. で現在,温泉療養の対象にしている主要疾患は,成人では心筋梗塞などの心血管病と糖尿病,肥満症などの代謝病,慢性消化器疾患,小児では慢性呼吸器疾患(気管支喘息,鼻炎,反復する咽喉気管支炎)などが中心であって,もちろん昔からの適応である関節疾患,皮膚病,婦人科疾患も扱われるが,日本のどの温泉地に行っても適応症の第一に挙げられている関節リウマチは,昔ほどの位置を占めていない.

トピックス

居住環境と健康—寝たきり老人はつくられる

著者: 橋本美知子

ページ範囲:P.686 - P.691

◆はじめに
 住宅の大きさや居住環境の良し悪しが,健康に大きな影響を与えるということに誰も異論を唱えないだろう.そこでまず,在宅ケアを受けている障害者や寝たきり老人の住宅に視点をおき,住宅環境が寝たきりを助長している実態を紹介し,自立生活を送るための居住環境条件について考察し,障害老人のための住環境条件整備について述べ,生涯住める地域環境づくりを提案したい.

ミニ・シリーズ

地域保健将来構想検討会報告書の開いた保健所の新しい地平

著者: 多田羅浩三

ページ範囲:P.692 - P.695

◆はじめに
 平成元年6月28日,厚生省の地域保健将来構想検討会が「地域保健将来構想報告書」を発表した.
 人々の疾病構造の変化,人口の高齢化,また健康意識の変容などに伴う人々の保健,あるいは医療に対するニーズの質的,また量的な変化に対応して進められつつある保健所や市町村の保健サービスの実情,また今後に期待される保健サービス体制のあり方を検討することは,現時点において極めて枢要のことであるといえるであろう.

活動レポート

大阪府保健所における発達障害児への早期指導,援助活動とその評価

著者: 笹井康典 ,   小林美智子 ,   岡澤昭子 ,   中山厚子 ,   岡本伸彦

ページ範囲:P.696 - P.700

●はじめに
 大阪府では,昭和40年代から保健所を中心として発達障害の早期発見,早期治療・療育を目標とした乳幼児健診体制を整備するとともに,発達障害児やその家族に対する援助活動を推進してきた.そして,保健所の発達障害児への保健指導や援助活動の推進状況を評価し,今後の母子保健施策推進の基礎資料を得ることを目的として,過去4回の実態調査を実施してきた.
 本稿では,それらの調査結果をもとに,発達障害児への保健指導,援助活動の推進状況と内容の変化,そして今後の母子保健活動で求められている課題について検討した.

海外事情

アメリカ合衆国CDCの新Biosafety Level 3,4実験室

著者: 宮崎元伸

ページ範囲:P.719 - P.722

●はじめに
 Centers for Disease Control(以下,CDC)は,疾病の予防と健康の増進を行うことを責務としているアメリカ合衆国Public Health Serviceの政府機関で,科学や公衆衛生など約170の異なる分野約4,500名が働いている.本部はジョージア州アトランタのエモリー大学近くの丘の上にあり,州や地方の保健部局,他の合衆国政府機関,あるいは諸外国の機関等と仕事を行うと同時に,疾病の原因等の理解のためのプログラムや発生時の予防方法の開発,緊急時の援助などに対応することも目的としている.
 新しい実験室が所属しているCenter for Infectious Disease(以下CID,図1)は,CDC(図2)が持つ六つのCenter,八つのOfficeのなかでも最も大きな組織であり,その中には六つのDivision,二つのOfficeそして三つのProgram(エイズプログラムも組織上はここに属する)を抱え,公衆衛生上重要な様々な感染症の同定,研究,診断,予防そして管理を行っている.

進展する地域医師会の公衆衛生活動

郡山医師会の公衆衛生活動(4)—地域保健活動の今後と課題

著者: 丹治芳男 ,   菊池辰夫 ,   原寿夫 ,   相崎雄二

ページ範囲:P.701 - P.703

■包括医療の核として保健センターを設置
 丹治 われわれ郡山医師会は,地域保健活動として成人病対策や産業医活動を中心に話題を進めてきたわけですが,誌面の都合でそのほかの活動は省略します.
 郡山市では来年9月開設の予定で,総合保健センターを建築中ですが,これが今後の郡山市の地域保健の前進に大きな力を持つものと期待しています.

地域リハビリテーションと機能訓練事業

「老健法」の「機能訓練事業」は個々人のライフスタイルを変え得るか

著者: 大田仁史

ページ範囲:P.704 - P.707

◆はじめに
 老健法で機能訓練事業が自治体に義務づけられリハビリテーションの議論が高まったことは喜ばしい.しかし,同法が施行されて5年余を経た今日なお,現場でいささかの混乱があるのも事実である.これは法では主として手足の機能についてのみ触れられ,地域リハビリテーションの理念や現代を生きる障害者観,老人観が提示されなかったこと,したがって,何を目的に,誰が,どのように行うかという点があいまいのままスタートすることになってしまったことに原因がある.
 さらに問題なのは,法文があいまいで,保健,福祉の枠組の中でとらえるには,あまりに内容が治療的意味合いが濃いものであったことである.そのためいくつかの厳しい疑義が指摘された.たとえば,①週2回の訓練を6カ月行う—その後はどうするのか,②医師の指示のもとにPT,OTが行い,同職種が少ないので保健婦が代行する—保健婦の専門的立場を無視,③医療ではない—リハビリテーション医療との関連が不明確,などである.しかも,リハビリテーション医療機器を助成するといった内容は,現場を混乱させないほうが不思議である.

保健所活動の新しい展開

栄養士の地域保健活動から

著者: 赤羽尚子

ページ範囲:P.708 - P.710

◇はじめに
 埼玉県には23カ所の保健所があり,27名の栄養士が勤務している.したがって複数配置(2名)はわずかに4カ所で,その他はすべて1名である.そのために,業務の遂行に際しては保健所単位で差が生じる可能性が大きい.そこで,本県ではその調整を図り,全保健所栄養士が法律に基づいた業務の仕組みを熟知し実行できることを目的として,昭和38年に埼玉県保健所栄養士協議会が結成された.協議会では年に3回(5日間)の研修会を行っている.若い栄養士はベテラン栄養士から過去の経験に基づいた指導を受け,ベテラン栄養士は若い栄養士から若者ならではの情報を吸収して連携を図っている.

事例からみる保健相談

母子相談—効果的な保健指導を目指して

著者: 蒲原知愛子

ページ範囲:P.714 - P.715

1.はじめに
 乳幼児死亡の減少,乳幼児疾病の早期発見はめざましい向上がみられ,母子保健は一層充実してきている.しかし,子供をとりまく育児環境においては,勤労婦人の増加,核家族化などが進み,育児に対する適切な助言者を欠いて,育児不安が社会問題化したり,情報過多の中での混乱や,誤った知識で児に接する母親も増えている.
 嬉野町でも,母性の未発達や,育児者の誤った知識により発達に問題がある児が毎年発見されていたため,昭和57年より,早期に母子へのかかわりを持とうと,母子手帳交付時に「わが子のあゆみ」母子カルテを作成し,妊娠中からと,乳児は2カ月児から相談に応じている.

統計のページ

病気の姿をデータで読む(4)—自殺—社会の色合い

著者: 倉科周介

ページ範囲:P.716 - P.718

 世代マップ上に描き出された総死亡の地形図は,死亡の地表地形といえるかもしれない.地表の下にさまざまな地層が重なっているように,さまざまな死因による死亡が層をなして堆積した結果が,総死亡という地表の景観をかたち作っているのである.ではこれから,個々の死因を,厚みと広がりを持った地層として取り出して,その地形を眺めてゆくことにしよう.細菌感染症が死因地層としての意味をほとんど喪失してしまった後,戦後日本の死亡地形はどんな死因によって構成されて来たのだろうか.
 まず,自殺から考える.

発言あり 歩く

歩く人生,他

著者: 岩村昇

ページ範囲:P.653 - P.655

趣味としての山歩き
 幼少年時代,いわゆる腺病質で虚弱児童の一人であり,運動は何をやっても落ちこぼれであった筆者を,植物採集に連れ出して下さったのは,旧愛媛県立宇和島中学校の恩師の一人,豊田先生であった.先生の御専門は生物学であった.山懐に分け入り,自然の現場で受ける生物学の教育は素晴らしかった.特に植物採集の作業は,私を山歩きのとりこにしてしまった.
 やがて太平洋戦争が始まったが,山歩きの楽しさを続けるためには,他の不自由を不自由とも感じなかった.そうして気がついてみたら,自分は健康体になっていた.

公衆衛生人国記

滋賀県—鎌田昭二郎先生の公衆衛生医人生

著者: 草野文嗣

ページ範囲:P.711 - P.713

はじめに
 地域保健活動はいかにあるべきか,その中での第一線機関である保健所はいかにあるべきか.この課題は全国的に,再三検討されてすでに久しい.これは,エンドレステープを回すように,終わりのない命題かもしれない.とはいえ,昭和62年度から63年度にかけて,厚生省では地域保健将来構想検討会を設けて,主として保健所のあり方を中心に検討をすすめ,平成元年6月にその報告書がまとめられ公にされた.
 このような状況の中で,保健所問題を考えるとき,その活動の良否のポイントの大きな部分の一つを握っているのは,管理者であり責任者である所長である.保健所長は,地域保健活動のリーダーでなければならない.

衛生施策の動向・都道府県 高知県

すこやかファミリー推進事業

著者: 植田和子

ページ範囲:P.723 - P.723

1.はじめに
 高知県の人口は約83万人で,そのうち老人の占める割合が14.5%と高く全国第2位である.人口は高知市とその周辺に集中しているため,山間部では一層過疎と高齢化が進んでいる.県下10保健所の管内人口は中央保健所だけが約40万人と突出している他は,数万の小規模となっている.海岸線に沿って東西に細長くしかも山林面積が多い地形で,就労形態などの生活環境の地域特性に大きな差があり,地域保健活動も保健所ごとに特徴がある.
 老人の多い県ではありながら,男性の平均寿命が全国第45位にとどまっていたり(昭和60年)母子保健指標が低迷しているなど保健指標上の問題点も多く,これらの解決が行政上の課題となっている.そこで,昭和60年度に副知事を本部長とした「高知県長寿県づくり推進本部」を設置して,"いきいき ながいき なごやか高知" のキャッチフレーズのもとに,真の長寿県づくりを目指し各施策を進めてきた.この施策のひとつに「すこやかファミリー推進事業」がある.交通事情の改善や老人保健法の施行などで,形骸化してきた移動保健所事業を60年度に廃止した.それに代わって,53年度から始まった「県民健康づくり推進事業」に「県民ヘルスニーズ調査事業」と「すこやかファミリー健康づくり事業」を新たに加えて発足したものである.

日本列島

精神衛生家族会「いずみ会」の活動—仙台市

著者: 土屋眞

ページ範囲:P.667 - P.667

 平成元年6月28日,市内にある三居沢共同作業所の作業室に約70名が集い,仙台市精神障害者家族会「みどり会」の設立総会が開催された.これはさる昭和63年3月,仙台市が泉市・宮城町・秋保町と合併し,平成元年4月,政令指定都市に昇格したが,それに伴って色々な組織の統合が続いていて,その一つとして,「みどり会」が誕生した.
 新仙台市となった2市2町の家族会(杜の会・いずみ会・あすなろ会・親交会)を統合して,新たに「みどり会」を設立したものである.

A型肝炎の発生—岐阜

著者: 井口恒男

ページ範囲:P.713 - P.713

 ウイルス性肝炎の発生機序や病態が解明されつつあり,B型肝炎ワクチン等予防対策をはじめ,治療法も改善向上されつつあるが,今なお流行発生もみられている.岐阜県内で元年春,10名前後の施設内でのA型肝炎の発生例が2件みられている.
 1例は精薄児の養護学校での例である.1児童が帰省時に感染したと思われ,約1カ月後,6〜7名の同窓生等に肝炎症状のみられたものである.急遽,患者との接触者にガンマーグロブリンを投与し,3次感染が防御された.

基本情報

公衆衛生

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1170

印刷版ISSN 0368-5187

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