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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生53巻10号

1989年10月発行

文献概要

特集 温泉と健康づくり

新しい温泉療法

著者: 阿岸祐幸1 浅沼義英1 藤屋秀一1 井出肇1

所属機関: 1北海道大学医学部附属温泉治療研究施設

ページ範囲:P.656 - P.661

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■はじめに
 温泉の保健作用からみた利用法は,休養,保養,療養に分けることができる.従来は療養面に重点が置かれた感があったが,最近は,健康増進や疾病予防を目的とした保養的活用に関心がもたれてきた.
 本来,温泉療法balneotherapyは「地下の天然産物である温泉水,天然ガスや泥状物質などのほか,温泉地の気候要素なども含めて医療に利用する」ものである.実際は,温泉浴や飲泉などのほか,種々の水治・温熱・物理療法,運動,食事療法なども組み合わせる複合療法である.当然であるが薬物や手術などの治療も必要に応じて併用する.本稿では,温泉医学の立場から広義の温泉療法の現状やその現代的意義1,2,3),それに今後の問題点などにつき取り上げてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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