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特集 温泉と健康づくり
気候療法と森林浴
著者: 植田理彦1
所属機関: 1(財)日本健康開発財団,総合健診センター
ページ範囲:P.672 - P.675
文献購入ページに移動人間は地球上で生活している限り,常に社会環境,自然環境に影響されて暮らしている.これらの環境を抜きにして人間生活を考えることはできない.人間のあらゆる活動が,約24時間を周期とする規則正しい変動を示しているのは,地球の自転で起こる昼夜の変化に対応した結果で,朝めざめて明るい間は活動的となり,夜は休息と睡眠で身体を休めるといった生活である.
また自然環境の周期性変動は,地球の公転によって起こる春,夏,秋,冬といった四季の変化で,人体は来たるべき季節を予知して,生理機能がその季節に合うように準備される.人類始まって以来,体内にできたリズムであり,長い歴史を通して規則的なホルモン放出や自律神経の働きで,多くの生理機能が季節的周期や24時間リズムを確立してきたわけである.
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