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ミニ・シリーズ 地域保健将来構想検討会報告書を読んで 対談
これからの地域保健活動
著者: 今井澄1 山内拓夫2
所属機関: 1諏訪中央病院 2埼玉県狭山保健所
ページ範囲:P.834 - P.840
文献購入ページに移動今井 私が地域保健将来構想検討会の委員をやらないかというお話をいただいたときにまず考えたことは,行革臨調の保健所減らしの検討会ならば自分は手を汚したくないなと思ったことです.その反面,それこそ皮を切らせて肉を切るというか,守るべきものを守っていくことに少しでも協力できれば,と考えお引き受けしました.最初の会議の時に,「私は保健所の応援団です」ということを表明する先生が何人もおられて,これは基本的にいい方向なんだろうなと感じました.
検討会では型どおりに,事務当局から資料が示されたり,視察をしたり,いろいろなご意見をお聞きしたり,フリーディスカッションをして,問題点を検討しました.いよいよ文章のまとめという段階で,報告書は昨年度中に出すはずだったのが6月末になった経緯は,最後の詰めで意見のまとまりを見なかった点があったからだと,私は受け取っているんです.その一つは,特定保健所と一般保健所について,いろいろな考え方があったこと.そして,保健所長は医師でなければならないという点です.そして,財政の問題を一般財源化するかどうかというあたりも,両論併記的な書き方でお茶を濁していかざるを得なかった経緯があったようですね.もう一つ,難しい問題だなと思ったことは,いわゆる対人対物を分けるということについてです.
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