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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生53巻2号

1989年02月発行

文献概要

トピックス

窒素酸化物による室内汚染

著者: 石黒彩子1 土井まつ子1 鳥居新平1

所属機関: 1名古屋大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.113 - P.116

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●はじめに
 古くから室内汚染物質としてCO2,COが知られてきた.それ以外の汚染物—NOx,粒子状物質,胞子類,フォルムアルデヒド,アスベスト等が注目されるようになったのは最近のことである.表1に,発生源別の大気汚染物を示した1).特に問題となるのは室外,室内の両方に発生源を持つものである.NO2を例にとれば,諸外国の研究では,冬期には室内の汚染度が室外の3倍以上にも達するという.環境基準を制定して,外気の汚染物質の低減のみをはかっても,それだけで人々の健康を保障することになり得るのか疑問である.有害なタバコを筆頭に,室内を特に汚染する物質について,米国では1970年代初頭からすでに大規模な調査研究が行われているが2),わが国では,まだ今後の課題となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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