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特集 公衆衛生従事者の生涯学習
公衆衛生医の生涯学習
著者: 星旦二1 徳留修身2
所属機関: 1国立公衆衛生院衛生行政学部 2(財)結核予防会結核研究所
ページ範囲:P.173 - P.176
文献購入ページに移動公衆衛生活動の課題は,疾病構造の変化,超高齢化社会,情報化社会を迎え,また人々の価値観が多様化していることや地域特性を重視した健康政策が求められていることであり,大きな転換期を迎えているといえよう.このような時代にあって,公衆衛生医の役割は,慢性退行性疾患や心の問題への対応を通して,生活や生命の質を向上させることを目的に,それぞれの地域に合致した効果的で効率的な,人間をトータルとしてとらえる総合的な保健サービスを推進することであろう.
これらの新しい課題に適切に応えていくためには,公衆衛生従事者が,住民を生きた教科書として保健事業に計画的に取り組み,評価をしつつそれをまとめていくといった実践的な研究を基盤とする,生涯にわたる学習が必要である.この学習過程では,公衆衛生医の役割が特に重要である.ここでいう公衆衛生医とは,保健所や行政に勤務する,主として公務員の医師,歯科医師を念頭におき,また生涯学習としては,大学卒業後の生涯にわたる研究教育研修学習過程を指すことにしたい.
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